2013年5月26日日曜日

連続学習会@会津

本日,午後2時より,障がい者支援施設アガッセにて
学習会を実施いたしました。




はじめに,会津短大の戸田先生から,
生活保護改悪の動きについての解説と
会津若松市での取り組みについてご紹介頂きました。



本当の就労,自立につなげるためには
本人に自信を取り戻してもらうことが重要であるとして
福祉就労と一般就労の中間段階である「中間就労」のご紹介がありました。
このような,本人に寄り添った形の支援がすべての自治体に広がっていくと,
生活保護行政は大きく変わっていくだろうと感じられました。



次に,社会福祉士の熊谷さんから
スクールソーシャルワーカーの現場から,
主に子どもの貧困についての現状報告がなされました。



児童数は減っているのに就学援助を利用している児童は増えているという実態は衝撃的でした。
就学援助の限界と,取立屋になっている教師と保護者の関係などの問題も紹介されました。
貧困の連鎖を断ち切るために,子どもの貧困にどう切り込んでいくか
とても重要な問題提起であったと思います。



最後に,喜多方生健会の酒井さんより
生健会の取り組みと事例報告がありました。



相変わらず,続く窓口での不当な水際作戦や
保護受給開始後の不適切な取扱いなどの事例が報告されました。

不正受給の是正よりも,行政の不適切な取扱いの是正の方が急務ではないかと
改めて強く感じさせられるお話でした。



その後,会場からの質疑と意見交換がなされました。
会場からも生活保護の現状の問題点や今後の運動のあり方等について
活発な意見がいくつも飛び交いました。

本日の学習会は,当初の予定を超える多くの方に参加いただき
用意していた椅子が足りなくなるという嬉しいハプニングもありました。
しかし,それだけ,今回の生活保護改悪の動きには多くの市民の関心が寄せられている
という証であると感じられます。

今回の学習会で得た繋がりや勢いを今後の活動に活かし
反貧困ネットワークふくしまとして,
貧困根絶のための運動を続けていきたいと思います。


(事務局28号)